高齢者の肺炎の主な原因は口内細菌。
健康な人では口内細菌が肺に侵入しないように、喉頭蓋というふたが気管の入り口を塞ぐ。
ところが高齢ため、あまり体を動かさなくなると脳の血流が悪くなり、このふたを動かす反射が弱くなり、細菌を含んだ唾液や食物が入りやすくなる。
阪神淡路大震災では、避難所生活で体を動かさなかったせいで、200名以上がこの肺炎によって命を落とされたとのことだ。
この「誤嚥性肺炎」を防ぐ手段の一つに「歯ぐき磨き」がある。
口内細菌を減らすとともに、歯ぐきを刺激することによって脳の血流が増加し、喉頭蓋の動きの改善が期待される。
歯ぐき磨きの方法は
① 歯と歯ぐきの境目に柔らかめのブラシを当てる。
② 左右に「優しく」「小刻み」に動かす。
*強く擦らないように注意
③ 通常の歯磨きプラス3~5分行う
高齢者が行うので、家族がサポートしていただければより効果的と思う。