眠っている間の歯ぎしりによって、歯がすり減ってしまったり、顎関節に痛みが生じたり、歯周病に冒されている歯がグラグラになったりすることがある。
無意識下のことなので思った以上の力が加わり、歯や顎は短期間でも相当のダメージを受ける。
原因は噛み合わせの不適合によるものやストレスによって引き起こされるもの、喫煙や飲酒などによるものと多岐に渡る。
噛み合わせの不適合によるものは、歯を抜いた後そのままにしていたり、虫歯治療の詰め物や被せ物の高さがあっていなかったり、歯並びが悪く、どこか一部の歯のみが接触してしまっている場合などである。
ストレスでギュッと噛みしめることもある。
ギリギリと音を立てることにより、不安や鬱憤を解消しているとも考えられている。
過度の飲酒や喫煙はこれらの症状を増悪させるようだ。
歯ぎしりが疑われた方には、「ナイトガード」と言われるプラスチック製のマウスピースを作り、歯ぎしりの症状の緩和に努めている。
歯ぎしりが和らぐとストレスが軽減され、その結果歯ぎしり自体も消退するという、いわば正のスパイラルが形成されることもある。
何れにしても歯ぎしりは要注意!