連日の猛暑も、少し落ち着きを見せている様に感じる。
これからゆっくりとではあるが、秋に向かっていく。
夏とうってかわって、秋は食欲旺盛になり、ついつい食べ過ぎていつも体重増加に悩まされる。
食欲増進は、「脂」「旨み」「香」などの素材そのものによる要因と、ストレスや睡眠不足といった体調のアンバランスからくるものがあるそうだ。
それから情報化社会で否応なしに氾濫するグルメ情報。
現代では意志の力だけで食欲を押さえつけるのは、なかなか困難なことだ。
肥満治療を多数手がけてこられたある医師によると、脳に直接働きかけて、食欲そのものを下げる方法というのがあるそうだ。
「ヒスタミン」という物質が脳内に増えると、食欲が抑えられることが分かってきた。
このヒスタミンは外部から投与しても、血液脳関門という脳のバリアに弾かれてしまい、脳内で増やす事が出来ない。
手軽な方法として、よく噛んで食べることが知られている。
食前に10分間ガムを噛んだグループと噛まなかったグループに分けて、そうめんを満腹になるまで食べてもらった実験がある。
それによるとガムを噛んだグループはもう一方のグループに比べ、食べる量が4割も少なかったという。
また、よく噛むと内臓脂肪が付きにくいということも分かってきている。
毎食前にガムは難しいので、一口30回ときめてよく噛むことが、食欲の秋の肥満対策に効果的ではなかろうか。
最近キャラメルを食べて、奥歯の詰め物がとれてしまった私は、今はしっかり噛むことの出来ない。
秋までにはしっかり治療し、「魔性の季節」を乗り切りたい。