こんにちは、舘林です。
当院ではインプラント治療の際、点滴で眠ってもらう静脈内鎮静法を併用して行っております。
血管の中にカテーテルという管を挿入するのですが、とても恰幅がよかったり、むかし抗癌治療を受けて血管がつぶれてしまったような方の場合、カテーテル挿入に難渋する場合があります。
そんな時は全知全能を集中させ挑むのですが、とてもストレスがかかりますし、失敗したら今度は患者さんがストレスです。
ココらへんを上手く解決してくれる機械があればなぁ~、とかねてより思っていたのですが、遂にその願いが天に届いたようです。
「血管可視化装置 VeinViewerTM」という機器がそれで、光源を皮膚上で移動させることによって、皮下の血管をその皮膚上にリアルタイムで直接投影(上の写真のように)。
「穿刺などの処置に最適な血管へのアクセスを投影イメージが強力にサポート」するのだそうです。
まさに「キタ━(゚∀゚)━!」という感じです。
でもちょっと一考…。
医療機器がどんどん進化していって高度化するのは結構なことですが、例えばそれを駆動させる電力が供給されなくなったら治療は行えない、なんていう脆弱なインフラでは困りものです。
「診て、聴いて、触れて」というアナログな部分の研ぎ澄ましは、いつの時代の医療人にも必要なことではないでしょうか。
緊縮財政のおり、購入は絶望的ですので、今日も気を集中させて血管確保に臨みます!