こんにちは、舘林です。
「急病人が発生いたしました。この中にお医者様はいらっしゃいませんか?」。
このようなアナウンスを、二度ほど飛行機内で聞いたことが実際に有ります。
救急科研修や麻酔科研修を経験しましたので「私も医者の端くれ」とばかりに、勢いに任せてと名乗り出…はしませんでした。
医者は医者でもほら、そこはやっぱり歯医者ですから。
この度、安心・安全な航空旅客輸送をサポートすることを目的として、JALに登録制度なるものが実現しました。
医師のJALマイレージバンク会員を対象に、事前にJALホームページに医師であることを登録してもらうことで、機内での急病人発生の際に、登録した医師が乗っていれば客室乗務員が直接搭乗席まで声をかけにくるようです。
これにより、より一層迅速かつ適切な医療対応が可能としていますが、実際はそんな簡単に登録は進まない気がします。
結構シビアな患者の状態も予想され、救急科専門医や循環器科専門医などならともかく、その他の専門領域では対応が難しいかもしれません。
まして登録でもした日には、機内でおちおち寛ぐことも出来ません。
オンコールの当直と一緒で、アルコールはアウトですね!
ところで登録したら、なにか特典でも付くのでしょうか…。
多数の医師の登録があって初めて機能するシステムのように思いますが、いずれにしても機内で医師の手を煩わせる側にならないように、常々心身のメンテナンスを抜かり無くやっていきたいものです。