こんにちは、舘林です。
全身疾患をお持ちの方がインプラント治療を希望して来院された場合、色々と考えなければいけません。
まずはインプラントの適応かどうか。
適応と判断しても、当院で出来るのか、それとも高次医療機関を紹介すべきか。
当院で可能でも、合併症のない方と同じ方法でいいのか、といった具合にいろいろと悩みます。
例えば感染症を起こしやすい糖尿病の方の場合は、血糖コントロールの指標の一つであるHbA1の値を参考にして、手術の可否を検討いたします。
このHbA1cが8%以上の方は内科担当医と相談し、可能ならば今までより強めの糖尿病治療を行ってもらいます。
それでも8%を下回らない方は、残念ながら手術はお受けいたしません。
糖尿病をお患いの方はだいたいご自身の数値を知っておいでですが、中には失念してしまったとか、しばらく検査していないという方もいらしています。
そのような場合、これまでは当院で採血したサンプルを検査機関に委託していましたので、結果をいただくまでに数日を要していましたが、この度、簡易測定器を購入いたしました。
その名も「A1C Now」…。
ネーミングは少々痛い(バイエルの方、すみません)ですが、5分で結果が出ますので「看板に偽りなし」の優れものです。
こういう便利な機器をうまく利用し、安全なインプラント治療に努めてまいりたいと思います。