こんにちは、舘林です。
妊娠前のファーストフード摂取頻度が多いほど、妊娠糖尿病リスクは増大するようです。
「ハンバーガーやピザを1週間に3回以上食べる人は、1カ月に3回以下の人に比べ、同リスクはおよそ2倍に増える」。
スペインの研究グループが約3000人を対象に行った試験で明らかにしたもので、今月開催の米国糖尿病学会(ADA2013)で発表されました。
これまで、ファーストフード摂取と妊娠糖尿病リスクについては、殆ど明らかにされていなかったといいます。
妊娠中に血糖値が高いと、母体のみでなく、胎児にもさまざまな影響が出てきます。
母体では早産、妊娠高血圧症候群(旧妊娠中毒症)、羊水過多症、胎児には巨大児や新生児低血糖が起きやすく、子宮内で胎児が死亡することもあるようです。
研究グループの一員であるBasterra-Gortari氏は、「妊娠前の女性は、ファーストフード摂取を控え、妊娠糖尿病発症予防につなげて欲しい」と語っております。
また、試験開始から妊娠までの期間は、正確なデータとして集計していないものの、氏は「およそ4~5年ではないか」としており、2012年6月の厚生労働省の人口動態系統による日本人の第1子出産時の母親の平均年齢 30.1歳、という数字と合わせて考えると、20代後半あたりから少し気をつけたほうがいいということになりましょうか…。
それから歯周病は糖尿病発症・増悪因子でもありますので、ファーストフードだけでなく、お口の衛生状態にも気を配っていただきたいことを、歯科医師として付け足しておきます。