「前歯を手で隠さないで笑いたい」と言われて来院される女性が多い。
少し前のセラミックブリッジは、10年くらい経過すると金属色が歯肉との間から見えることがあった。
最近のオールセラミックのものは歯肉が退縮しても金属色が見えることはないが、数年経つとセラミックと歯のないところの歯肉に隙間が開いて、空気や唾液がもれたりして不満を抱かれる方もいらっしゃる。
長期にわたって安定した美しさが発揮されることを目指しているが、これがなかなか難しい。
不幸にして歯を失った時、ブリッジにするのか、インプラントにするのか…。
インプラントにおいても安定した美しさを獲得するためには、いろいろな条件をクリアしなければいけない。
①\t正しい深さや位置の見極め
②\t適切な骨の増やし方
③\t美しい歯肉のラインを維持するための手術法
④\t効果的なメンテナンス
等、これらが揃ってはじめて、患者様に満足いただける前歯部の治療が達成できるのである。
最近では審美的なインプラントに適した新しい材料が出てきている。
しかし、ニューカマーはわからないことが多い。
それらが本当にいいものであるか、またはどう使いこなすか、といったことをいろいろな方面で勉強し、更に審美力をアップさせたいものである