こんにちは、全身管理担当の舘林です。
インプラント患者さんの術前問診をしていると、あらためて糖尿病をお煩いの方が多いことに気付かされます。
術中・術後、特に気をつけなければいけないことは低血糖発作を起こさないようにすることですが、これに関連した(?)面白い記事を見つけましたのでご紹介いたします。
麻薬などを嗅ぎ分ける捜査犬に、癌やてんかんの患者を嗅ぎ分ける能力があることが知られています。
これに着目し、Ⅰ型糖尿病患者の低血糖を感知し、何らかの対応を行える低血糖アラート犬の育成に成功したことがアメリカで報告されました。
驚くべきは、アラート犬が付き添っている患者の低血糖を感知すると、
・患者の腕や足を揺する
・患者が反応を示さない場合、わんわん吠えて周囲に手助けを求める
・周囲に誰もいないことがわかると、アラート犬は電話の受話器を外し(!)、あらかじめ設置してある緊急通報用パッドを叩いて救急車を呼ぶ(!!)
・一方、患者から反応があった場合は、冷蔵庫を開き、オレンジジュースなどの糖分を含む飲食物を選択して患者の手元に運ぶ(!!!)
といった一連の行動が取れるように訓練されていることです。
恐るべし、犬たち…。
現在患者支援に従事しているアラート犬はわずか4匹ですが、今後も鋭意育成とのこと。
私達「人間」の医療従事者も負けずに頑張らないと!と思わずにはいられない話題でした。
(上の写真は本物の低血糖アラート犬、ピート君)