このような症状は女性に多い。
「結婚して子供ができ、授乳をする頃から歯がグラグラし始め、抜かないといけなくなった。その後、ブリッジにしたがブリッジにした歯すべてが全体的にグラグラし、抜かざるを得なかった。」
と言って初診でお越しになった患者さんがいる。
同じような症状を訴えられる方の治療を、何人かにさせて頂いた。
ある人は、ほとんどすべての歯を抜くのと同時にインプラントを埋入し、すぐに同じような形の固定式の仮歯を入れる治療。その後きれいな歯に変えた。
ある人は、歯周病の治療をしっかりさせて頂き、できるだけ歯を抜かないで残す治療。
両方のケースとも、現在定期的なメンテナンス治療でお越しになっている。
歯を抜いてインプラントにするか、歯を抜かないで歯周病治療をするか。
その分かれ目の骨の量や、患者さんの協力度など、非常に判断の難しい箇所である。
2年後、3年後、5年後、10、20、30年後を見据えて一番より良い治療を探っていきたいと思う。