30代女性、上顎総入れ歯の患者様。
歯で相当に苦労された。
40歳を前に総入れ歯になられ、しかも骨が本当に少ない状態である。
本日、All-on-4手術。
つまり、上顎に4本のインプラントをしっかりと埋入。
できるだけ前歯から奥歯までを、その日のうちに仮歯まで入れる手術であった。
7、8年前、ポルトガルのマロ先生が開発され、2003年ごろ世界に向けて発信されたAll-on-4。
私は2003年夏、ノーベルバイオケア社の依頼を受け各国から1名。
日本では最初に、私がポルトガルのリスボンに行き学び、日本全国にその方法を広める役を仰せつかった。
数年前からAll-on-4を活用させて頂いているが、今回のケースは骨の吸収が進み、この治療に適した症例だと思う。
患者様にとって、今後数十年と長く使用できるインプラント目指して、両上顎結節部(臼歯部)へ1本ずつ、計6本埋入させていただいた。
レントゲンから分かるように、このように傾斜して埋入することにより、長いインプラントが当日からしっかり入り、永く使用できると思っています。
今後もケースによっては、この方法で患者様のQOLの向上に貢献したいと思います。