歯を失ってしまった患者様へ。
インプラント治療とCT検査について詳しく解説します
歯を失ってしまった時、多くの方が考える治療方法の一つに「インプラント」があります。
インプラントは、失われた歯の根っこにあたる部分にインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。
この、インプラント治療を受けるにあたり、必ず行われるのが「CT検査」です。
このCT検査は、一体なぜ必要なのでしょうか?
今回は、インプラント治療とCT検査の関係性についてご説明します。
1. インプラント治療とは?
インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比較して見た目が自然で、自分の歯のようにしっかりと噛むことができ、耐久性が高いという特徴があります。
しかし、外科手術を伴う治療であるため、慎重に進める必要があります。
2. CT検査とは?
CT検査は、X線を用いて顔(顎)の断層画像を撮影する検査方法です。
歯科領域では、顎の骨の形状や密度、神経の位置などを詳細に確認することができます。
3. なぜCT検査が必要なのか?
顎の骨の状態の確認: インプラントを埋め込むためには、十分な厚みと硬さの顎の骨が必要です。
CT検査で顎の骨の状態を詳しく確認することで、インプラントを埋め込む位置や深さを正確に決めることができます。
神経の位置の確認: 顎の骨の中には、感覚神経が通っています。
CT検査で神経の位置を把握することで、神経を傷つけるリスクを最小限に抑えることができます。
周囲の組織との関係の確認: インプラントを埋め込む際に、他の歯や歯根、空洞などとの関係を事前に確認しておくことで、トラブルを防ぐことができます。
骨の不足への対応: 顎の骨が薄い場合、事前に骨を増やす手術が必要になることがあります。CT検査で骨の状態を評価することで、適切な治療計画を立てることができます。
4. CT検査で得られる情報
CT検査で得られる情報は、インプラント治療の成功率を大きく左右します。
具体的には、以下の情報が得られます。
・顎の骨の形状、密度、厚み
・神経の位置
・上顎洞との距離
・他の歯との関連性
5. まとめ
インプラント治療は、高度な技術を要する治療です。
CT検査は、安全かつ成功率の高いインプラント治療を行うために不可欠な検査と言えます。
CT検査を受けることで、歯科医師は患者様の口腔内状態を詳細に把握し、最適な治療計画を立てることができます。
歯を失ってお悩みの方は、インプラント治療について相談することをおすすめします。