こんにちは、舘林です。
今や音楽雑誌「ロッキング・オン」の代表取締役である渋谷陽一氏。
その氏がDJを務めていたNHK-FM「サウンドストリート」を中学高校時代、よく聞いていました。
語り口は軽妙ながらロックに対する造詣がとても深く、大好きな番組でした。
おそらく中学三年で、高校の受験勉強に勤しんでいた夜だったと記憶しています。
ヘッドフォン越しから
「それでは今日の一曲目、ピグバグで…!」
という紹介で流れた曲がとても印象的で、今でいうところのジャズファンクというやつですが「嗚呼、これはまさに大人の音楽だ」と聞き惚れました。
聞いたのはただの一度限りで曲名も知らないのに、昔を懐かしむたびに、どういうわけだかピグバグのあの曲を思い出すのでした。
それが先日、さして労せず彼らのCDを入手することが出来ました。
長年ぼんやりと夢見ていたモノが、突然目の前に現れたみたいでちょっと戸惑いに似た感もありましたが、再生してみると一発目に例の懐かしい曲が!
ライナーノーツを見ると、英国の活動期間は3年ほどの短命バンド。
23年前のあの夜、渋谷氏は「それでは今日の一曲目、PIGBAGでGetting Up!」と言っておられたのでありました。
パズルの空白だった部分に、ピースがはめ込まれた様な気分でした。
PIGBAG「Dr.Heckle and Mr.Jive」、お勧めです。