こんにちは、舘林です。
インプラントが世に出て久しいですが、その間にいろいろなデータの蓄積がなされてきました。
高齢やある程度の合併症があっても、適用は結構広いというのが実感です。
ただし、やっぱり侮れないのが糖尿病…。
インシュリンの分泌不足や抵抗性が原因で、糖分が栄養として細胞に利用されずに血液に停滞しているので高血糖となります。
細胞はいわば飢餓状態で、細胞の集合体である組織に何かしら機能障害が生じ安いことは、想像に難くないと思います。
そういう状態にインプラント、というのは大変注意が必要です。
また歯が無いおかげでうまくカロリーコントロールができていたかもしれないのに、わざわざ食事がしやすい状態にしてしまうのもどうなんでしょうか…。
インプラントが可能かどうか、ガイドラインではヘモグロビンA1Cという数値をものさしの一つにしていますが、個人的には「罹病期間」というのも、インプラントの成否に大きく関与している気がしています。
インプラントを入れることができたとして、肝心なのはその後。
これまで以上の糖尿病管理と歯周ケアが必要になりますので、その点についてはじっくりご説明申し上げております。