本日、初診で来院された。
あまりのひどさに正直驚いた。
患者さんに埋入されているインプラントは、規格外の自家製インプラントである。
最近オペをされたそうで、手術後は顔がパンパンに腫れたそうだ。
当然だと思った。
体の中に入れ永く機能するもので、いわゆる人工臓器移植と同じように、滅菌と消毒に非常に気を使って手術を行うべきなのに、このインプラントをされた先生は、消毒や滅菌の感覚が全く無く、ご自身で作られたインプラントを、患者さんの体の中に入れられた。
上顎は何日も腫れ、痛みを繰り返しているそうだ。
多分、上顎のインプラントと下顎のインプラントの、大部分が感染しており、
近い将来「全て抜け落ちるでしょう」とお話させていただいたところ、患者さんも、「そうだと思います。そんな感じがします」とおっしゃった。
私どもの医院に来られる前に、大阪大学歯学部や大阪歯科大学で診察されて、いずれも私と同じ意見だったとおっしゃっていた。
患者さんは非常に温厚な方で、お金もほとんど支払い済みだが、やり直しすることができ、痛みや腫れがおさまり、しっかりと噛めるようになるのであれば、それでよく前医とは関わりたくないと言われた。
大学と連携をとり、できるだけ患者さんの希望に沿うように、進めていきたい。
やり変え手術は痛くなく、できるだけ腫れないように、また永い間しっかりと噛めるように。
そして、インプラントの信頼を取り戻すために、丁寧に治療をさせていただきたいと思う。