こんにちは、舘林です。
「アンチエイジング」、和訳すると「抗加齢」。
加齢はとても自然な過程なのに、これに「あらがう」というのがどうも乱暴な感じがして、私としてはあまり好きになれない言葉です。
歳とともに若い頃にはなかった厚みや深みが増し、ひいてはこれが人間の重みにつながると固く信じているものの1人ですが、例えば役者で言うなら「007シリーズ」の時より「ザ・ロック」のショーン・コネリーのほうが絶対かっこいいと思いませんか?
「エイジング」は「熟成」と解釈して、早く自分も渋みを醸し出せるようになりたいものですが、「アンチエイジング」について、このようにおっしゃる方がいます。
「肝心なのは、若い容姿を手に入れるとかそんなことではなくて、今後日本はますます高齢化が進んで、これまでならリタイアしていた人達にも頑張ってもらわなきゃいけないから、抗加齢医学が必要なのだ」。
…そう考えると「抗加齢」もありかと少し嫌悪感が薄らぎますが、やっぱり語調が強いので、「遅加齢」くらいが適当なんじゃないかと思います。
私どもの携わるインプラント治療は食べる機能の回復であったり、見栄えの回復であったり、一旦は失われた機能を取り戻す治療です。
特に「食べる」ということは、健康維持の根幹に関わる問題です。
インプラント治療だけでなし得る話ではないですが、いろいろな領域と連携して「遅加齢」の一助となりたいものです。
役者関連でもう一つ。
先日「クレイマー・クレイマー」を見ましたが、当時30歳だったメリル・ストリープは今とほとんど変わりませんでした。
御年63歳、これもアンチエイジングのひとつなのでしょうか…。