インプラントのメリットとしては、まずは「ブリッジ」のように、歯を削る治療しかない部位に対して、健康な歯を削ることなく治療ができることがあります。従来のブリッジの問題点としては、欠損した歯を補うために周囲の健康な歯を削るようなことになってしまうと、のちのち、本来問題が無かった歯についても、将来的に治療やケアが必要になる可能性があります。
また、強度の面からしても、ブリッジに比べて圧倒的にインプラントの方が強度があるということがあるので、もし、価格面を気にしないのであれば、ブリッジよりも優れているということがいえます。
ただし、問題となるのがインプラントの場合、自由診療となってしまうため、保険診療の対象となるブリッジよりも費用の面だけみると非常に高額になってしまうということです。個人で治療のことを考えるのであれば、どうしても歯科医院に対しては、保険診療で治療をしてきたことが一般的という人も多いので、歯一本に対して１０万円以上の費用をかけることについては、どうしても心理的な負担も大きいのではないでしょうか。
いろいろと総合的に「これくらいの費用であれば上限として治療に当てられる」という、それぞれの事情があるはずなので、それに応じて、どのような治療が可能であるのか、ということをしっかりと判断したうえで、治療にあたれるようにすることが、望ましい対応ということがいえるでしょう。しっかりと状況に応じて、的確な治療を受けられるようにしておけば、的確な対応や治療ができるようになるはずです。
逆に大きな治療の負担になってしまうと、せっかくの治療が無駄になってしまう可能性もあります。歯科医の治療は最終的にどのような治療内容がより望ましいのか、ということを確認して対応できるようにしておくことがよいでしょう。そうすることによって、より的確な治療をできるようになるので、臨機応変に状況に応じて、治療の方向性を決められるようにしておくことが望ましいといえます。